大人のピアノは「1週間単位」で練習する

大人になってからピアノを続けるのは、本当に時間との戦いです。仕事、家事、育児。まとまった練習時間なんて取れない。1日30分でも弾けたら上出来。ハノンを弾くだけでもすごいことです。

でも、ちょっとした工夫で、限られた時間でも曲を仕上げられるようになります。それが「1週間単位で考える」という方法です。

1日単位で考えると、挫折する

「今日はこの曲を両手で完成させるぞ」と意気込んでも、30分では終わりません。中途半端なところで時間切れになって、達成感がないまま終わる。これが続くと、心が折れます。

だから1日で完結させようとするのをやめて、1週間かけて1曲を仕上げる前提で組み立てます。

曜日割りの一例

私がやっている組み立て方を紹介します。

  • 月曜日——ハノンや好きな曲を弾いてウォームアップ。気持ちよく1週間を始める日。
  • 火曜日——指練習を1曲と、新曲の譜読み(右手だけ)。
  • 水曜日——引き続き譜読み(左手だけ)。
  • 木曜日——両手でゆっくり弾いてみる。まだ馴染んでいなければ、「右手が馴染んでいないのか、左手か」を見極める。分からなければ、まず馴染みやすい右手を先に弾きまくる。
  • 金曜日——また両手で弾いてみる。まだなら、今度は左手を弾きまくる。
  • 土日——がっつり時間が取れたら、両手でゆーっくり、引っかからずに弾けるところまで持っていく。

ポイントは「日曜日にどうなっていたいか」

この方法の肝は、月曜始まりで「日曜日までにこの曲をこう弾けるようになっていたい」という1週間の目標を立てることです。

ゴールが見えていると、平日の30分が「その日のノルマ」ではなく「ゴールへの一歩」になります。今日できなくても、明日がある。1週間の中で帳尻を合わせればいい。そう思えると、日々の練習が気楽になって、逆に続きます。

できない日があってもいい

もちろん、弾けない日もあります。疲れて無理な日も、忙しくて時間が取れない日も。でも1週間単位で考えていれば、1日抜けても取り返せます。完璧を目指さず、1週間でゆるく前に進む。それが、大人のピアノを続けるコツだと思っています。

ちなみに、「日曜日にこう弾きたい」というゴールがはっきりしている曲ほど、この方法はうまくいきます。市販の楽譜がしっくりこない・難しすぎるときは、弾きやすい楽譜を選ぶのもひとつの手です。あなたの“今週の1曲”が、気持ちよく弾けますように。

kikka

kikka

楽譜制作・アレンジャー / Atelier Note 主宰

国立音楽大学卒。楽譜制作・耳コピ・アレンジを専門とするフリーランスのアレンジャー。 バンドの鍵盤パートから玩具の音楽まで、一人ひとりのための楽譜を丁寧に制作しています。

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