バンドスコアから「自分のパート譜」を作る方法
――その手間、実は2通りある

バンドでコピーをするとき、まず手に入れるのはバンドスコア。でも実際に練習しようとすると、すぐ壁にぶつかる。

譜面が小さい。そしてページをめくりすぎる問題

バンドスコアは全パートを同時に見せるため、1ページに収まるのはだいたい8小節。曲によっては何度もめくりながら演奏することになる。しかも音符が小さくて、ライブ本番中に読み返すのはほぼ不可能だ。

バンドスコアは「全員で読む地図」。自分が走るコースだけを書き出した「ルートメモ」が、練習やステージには向いている。

結局、多くのプレイヤーが「自分のパートだけの譜面」を別途用意することになる。その方法は、大きく2つある。

物理的に
切り貼りする
コピーした譜面を切り取り、自分のパートだけ貼り直すアナログ手法。道具はハサミと糊だけ。
楽譜ソフトで
打ち込む
MuseScore などの楽譜作成ソフトを使い、パートとコードのみを新しい譜面として入力するデジタル手法。

方法① 物理的に切り貼りする

バンドスコアを印刷(またはコピー)して、自分のパートとコードネームの段だけをハサミで切り取り、別の紙に貼り直す。アナログだが、確実にできる。

○ メリット × デメリット
道具はハサミと糊だけ ×1曲あたり1〜2時間かかる
PCスキル不要 ×貼り直しや修正が難しい
×原本を傷める・コピー代がかかる

💡 うまくやるコツ

コンビニのコピー機でA3に拡大コピーしてから切り貼りすると、音符が見やすくなる。完成した譜面はA4のクリアファイルで管理するとステージでも使いやすい。

方法② 楽譜ソフトで打ち込む

MuseScore(無料)などの楽譜作成ソフトを使い、自分のパートとコードネームだけを新しい譜面として入力する。慣れれば圧倒的に自由度が高い。

○ メリット × デメリット
文字サイズや段組みを自由に調整できる ×入力に慣れるまで時間がかかる
繰り返し記号やセクション名も自由に入れられる ×こちらも1曲1〜2時間は見ておく必要がある
データとして保存・再利用できる

💡 MuseScore について

MuseScore は無料で使える楽譜作成ソフト。Windows・Mac・Linux に対応している。最初の1曲は慣れるのに時間がかかるが、2曲目からは格段に速くなる。

結局、どちらを選ぶ?

切り貼り

「とにかく早く手元に欲しい」派へ

今夜のリハに間に合わせたい、ソフトを覚える時間がない——そんなときに有効。道具さえあれば今日中に完成する。

楽譜ソフト

「長く使える譜面にしたい」派へ

レパートリーが増えてきた人、セットリストを管理したい人、見やすさにこだわりたい人に向いている。

ただどちらにしても、演奏の練習とは別に、譜面を作る時間が1〜2時間必要になるという点は変わらない。

バンドのレパートリーが多ければ多いほど、この時間は積み上がっていく。「譜面を作っている時間があれば練習できるのに」と感じることもあるだろう。

Atelier Note では、バンドスコアから特定パートの譜面を制作するご依頼を承っています。
譜面づくりの時間を、練習に充てませんか。

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kikka

kikka

楽譜制作・アレンジャー / Atelier Note 主宰

国立音楽大学卒。楽譜制作・耳コピ・アレンジを専門とするフリーランスのアレンジャー。 バンドスコアのパート譜分離から、フルアレンジまで幅広く対応しています。

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