楽譜制作・アレンジの仕事、実際いくら稼げる?
相場を調べて、やってみた。

「ピアノアレンジの仕事って、実際いくら稼げるんだろう」——フリーランスとして活動を始めてから、ずっと気になっていた問いです。

私は国立音楽大学を卒業後、玩具メーカーで約20年、音楽制作に関わってきました。2026年4月にフリーランスとして独立し、楽譜制作・アレンジを本業にしようとしているところです。でも正直、「この仕事でどのくらい稼げるのか」は、始める前によく分かっていませんでした。

なので、調べてみました。そしてやってみました。その結果を正直に書きます。

📝 正直に書いておくと——
現在の私は、音楽とは別に玩具メーカーの企画・生産管理サポートも並行して行っており、収入の大部分はそちらが占めています。音楽の仕事だけで生活できているわけではありません。それを前提に、この記事を読んでもらえると嬉しいです。

アレンジ・楽譜制作の相場を調べた

まずフリーランス向けのプラットフォームで、楽譜制作・アレンジサービスの価格帯を調べました。ピアノ単体と、弦楽器・管楽器との組み合わせでは少し相場が異なります。

▼ ピアノアレンジの相場(ココナラ調べ)

価格帯 金額の目安 出品者の特徴
低価格帯 3,000〜5,000円 実績を積みたい段階・量産型
中価格帯 7,000〜20,000円 実績あり・専門性を打ち出している
高価格帯 39,000〜65,000円 オリコン実績・国際的な活動歴あり

▼ バイオリン・ヴィオラ・サックスなど弦楽器・管楽器を含むアレンジの相場

価格帯 金額の目安 内容の特徴
低価格帯 1,500〜3,500円 単一楽器の耳コピ・採譜のみ
中価格帯 5,000〜10,000円 複数パート編曲・アンサンブル対応
高価格帯 15,000〜39,000円以上 複雑な編成・プロクオリティ

ピアノ単体のアレンジは競合が多く、価格競争になりやすいです。一方、ヴィオラ+ピアノ、バイオリン+ピアノ、サックス+ピアノなど楽器の組み合わせが特殊になるほど、対応できる出品者が減り競合が少なくなります。私が王道のピアノアレンジだけでなく、さまざまな楽器との組み合わせも手がけているのはそのためです。

価格は「経験年数」よりも「実績をどう見せるか」と「ニッチをどう取るか」で決まる、ということが分かりました。

実際に受注してみた結果

私がフリーランスとして最初に受注したのは、ピアノアレンジの依頼でした。料金は7,000円。作業の流れはこうです。

Day 1

音源を聴き込む・曲の構成を把握する・アレンジの方向性を決める(約1時間)

Day 2

MuseScoreで楽譜入力・パート割りを考えながら作業(約1時間)

Day 3

仕上げ・確認・納品(約1時間)

合計作業時間は約3時間。時給換算すると約2,300円になります。

フリーランス1年目・実績まとめ(2026年4月〜5月)

ピアノアレンジ受注(ココナラ) 7,000円 × 1件
作業時間 約3時間(時給換算 約2,300円)
楽譜販売(Piascore) 約1,000円 / 月
YouTube・アフィリエイト 0円(現在積み上げ中)

「稼げるか?」への正直な答え

受注単価だけで見れば、時給2,300円は悪くないと思います。ただ、問題は「受注が来るかどうか」です。

価格を3,000円から7,000円に上げたタイミングで受注が止まりました。安くすれば受注は来るかもしれないけれど、3時間働いて3,000円では続けられない。この価格帯の設定がフリーランス楽譜制作の一番の難しさだと感じています。

一方、楽譜販売(Piascore)は月1,000円程度ですが、一度作った楽譜が売れ続けます。受注仕事と販売収入を組み合わせていくのが、現実的な収入の作り方だと感じています。

ピアノアレンジで「食っていく」には、受注×販売×発信の三本柱を地道に育てるしかない。まだ道半ばですが、それが今の私の結論です。

これから試したいこと

現時点での課題は、ページの信頼感をどう高めるか。価格を下げずに受注を増やすには、実績とポートフォリオを充実させること、そしてブログやSNSで発信を続けることが必要だと感じています。

この記事も、同じように「ピアノアレンジで稼ぎたい」と考えている人の参考になれば嬉しいです。結果が出たら、また続きを書きます。

🎹

kikka — Atelier Note

国立音楽大学卒。楽譜制作・アレンジャー。玩具メーカーでの音楽制作歴20年を経て2026年4月にフリーランス独立。7バンドの鍵盤として活動しながら、楽譜制作・アレンジを手がけています。

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